エコカー補助金制度延長 車選び、色もポイント(産経新聞)

 エコカー減税とエコカー補助金を追い風に昨年後半から増加傾向にある国内の自動車販売。今年3月末までだった補助金制度が9月末まで半年間延長され、駆け込み購入を考えている人も多いはず。エコ性能と並んでボディーのデザインや色も車選びの重要な要素。景気の動向や流行、ファッションなどから車の流行色も大きく変わる。購入を考えている人は色にも目を向けてみては−。(太田浩信)

 ◆時代の流行反映

 日本ファッション協会流行色情報センターは昭和40年から国内向け乗用車のボディーカラー調査を実施。それによると、最近10年余は白や黒、灰色(シルバーを含む)といった無彩色が70〜80%を占める。一方の赤や青などの有彩色は調査開始から10年間はほぼ過半数を維持。大阪万博があった昭和45〜46年には79%にも達し、高度成長期の道路風景は現在よりもカラフルだった。しかし、2度のオイルショックに挟まれた50〜51年にその比率は逆転。景気や時代の雰囲気、流行がボディーカラーに影響を与えているといえそうだ。

 ただ、同じように見えるボディーカラーもメーカーや車種によって全く違う。塗料の開発や塗装技術の向上で色表現が豊かになり、各社間の競争が激しいからだ。

 同センターでは平成10年から毎年、自動車の優れたカラーデザインを表彰する「オートカラーアウォード」を主催。「自動車の色はファッションより動きが遅いといわれてきたがそうではない。自動車の方が先を行っている感じがする。日本の自動車の色は質が高く、世界が認める」と大沢かほるゼネラルマネジャー。

 ◆買い取りに影響

 一方、ガリバー自動車研究所の鈴木詳一所長は「白や黒などの無彩色が多い状態は変わらないと思うが、中でもシルバーの比率が増えてくる」と予測する。年齢が高くなるほどシルバー系の色を好む傾向があるとされ、高齢化で免許保有者の平均年齢が上がることなどが理由に挙げられる。「メンテナンスの面でシルバー系は賢い選択」と鈴木所長。白は水あか、黒は汚れや細かい傷が目立つが、シルバー系は汚れや傷が目立ちにくいためだ。

 ボディーカラーは車を手放す際の買い取り価格にも影響する。6百万〜7百万円以上の高級車は「人気色の白や黒とそうではない色とでは同一の車種、状態で50万円から100万円くらいの差が出るケースもある」(鈴木所長)という。

 エコカー補助金が延長されたとはいえ、自動車は高価な買い物。カタログの中の色見本だけでなく、実際に見て確かめることが車選びの基本だ。カタログでは出せない色の深みや味わいを十分に確認したうえで購入したい。

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 ■9月30日まで半年間延長

 エコカー補助金は昨年4月からエコカー減税とともに実施された。当初は1年間だけの予定だったが、追加経済対策として今年9月30日まで半年間延長された。

 適用されるのは、(1)登録から13年以上経過した車を廃車して新車を購入(2)廃車が伴わなくても環境性能に優れた新車を購入−のいずれかの場合。乗用車では(1)は25万円、(2)は10万円の補助が受けられる。対象となる新車は(1)は平成22年度燃費基準達成車、(2)は同基準プラス15%以上、かつ平成17年排出ガス基準75%低減レベルをそれぞれ達成した車。

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